
今日は曇り時々雨の予報かと思いましたが、
案外としっかりとした雨が降っておりますね、
こんにちは、結いの会です!
さて、先週の26日(土)と27日(日)の二日間開催させて頂きました、
4年ぶりの結いの会「展 2022」!大きなトラブルもなく、無事に終了致しました。
会場の長府蛍遊苑に足を運んでいただいたお客様、
会員一同、関係者一同に代わりまして感謝申し上げます!
両日ともとても良いお天気に恵まれ
本当に沢山のお客様にご来場いただけましたことに
私こと事務局Kは本当にホッとしております。
先にも書きましたが結いの会としては4年ぶりのイベントで私も
段取り等結構忘れてしまっていることもあり、
そういったことを思い出しながら準備を進めておりました。
梅ケ峠の時のように大学キャンパス全部を使うというような
大規模なものではありませんでしたのでなんとか形には
なったとおもっているのですが、
ご来場いただいたお客様はいかがでしたでしょうか?
さて、本日はこれまでの「展」のように、
イベントのもようを多くの画像で振り返って参りましょう~。

今回の会場蛍遊苑多目的ホールを入口側から見渡すとこのような感じです、
このホールはコンパクトなコンサートなどが開ける小規模のホールで、
我々結いの会は壁側に会員の作品を展示し、
会場中央にワークショップブースを設けました。
それではまず今回出展していただいた会員の作品を
ざっとご紹介していきましょう~。

こちらはイラストレーターでデザイナー、時々水墨画も描かれる
当会会長の下野隆さんの作品。大きさは80号ですので今回の出展作品
で最大級のものです。
現在の市立美術館の場所にかつてあったといわれる
”
長府遊園地”を、資料が無いなかご自分の記憶を頼りに
イラストで再現したという大作です。
私が生まれた時には残念ながらその存在は既に無かったのですが、
ご年配の方は実際に遊びに行かれたことを覚えている方も多く、
多くのお客様がかつての思い出に浸りながらじっくりと見られているようでした。


お次は副会長の久保清三さんの作品、
かつて京都で着物の職人として働いておられた久保さんは現在は
発色の良いアクリル絵の具を使った作品を多く手掛けておられます。

こちらは”前”会長の陶芸家、森野清和さんの作品。
山口市にある山口県立美術館で現在開催中の"
第75回県美展"にも
現在このタイプの作品が展示されておりますので、
お時間ありましたらそちらも見に行かれてみて下さい。

会場のセンターともいうべき場所に展示されておりましたのが、
織物作家後藤京子さんとその後藤さんの教室の生徒さん達の作品の数々。
後藤さんをいれて7名の作品も多種多様の美しさがあり、
ご来場いただいた特に女性のお客様の目をくぎ付けにされて
おりましたね。

こちらは酒井田幸兵さんの油絵、お孫さんの一瞬の表情を捉えた作品です。
幼子がたまに見せる眉間にしわを寄せた表情を見事に描写されておりますね。

古布絵や油絵も描かれる中谷繁子さんの作品。
今回は古布絵でウドを表現されております。
濃い藍染めの布をバックに浮き出るように立体感ある作品です。

様々な版画技法を用いて、版画の可能性を模索する
河原明彦さんの作品。
今回はワークショップでも参加していただき、
簡単にできるけど雰囲気のある紙版画の面白さを
教えて頂きました。

ファッションデザイナーの七海さんの作品。
七海さんは和・洋・民族など様々な生地を用いた作品を多く作られており、
今回は和の着物生地を使い、コートや晴れ着に合わせられる装飾マスクなども
展示、とても美しく綺麗な作品は会場を明るくしてくれましたね。

県外より出展いただいたmanaさんの作品。
これまでパステル画を多く描かれていたmanaさんですが、
今回はクレヨン画も公開してくれました。
小さい作品ですがとても繊細で色の美しさと優しさが同居した作品でした。


そして多くのお客様が見入っていたのが
万年筆作家の山藤茂さんの作品ブース、
美しい手作りの万年筆が沢山あり、手に取ってじっくりと
見られているかたが多数おられましたね。
そんな山藤さんは昨年、山口朝日放送さんのJチャンやまぐちで取り上げられ
ました!
その時の動画が見たい方は⇒
>>こちら<< をクリック!

こちらはステンドグラス作家の森脇喜久子さんの作品。
この時期は特にステンドグラスを通した光が美しく感じますね。
中央にあるランプは海岸などに落ちているシーグラスを使った作品。
摺りガラスのようになったシーグラスのランプの光はより柔らかで、
とても癒されました。

こちらは布人形作家の藤田公美さんの作品。
現在は様々なタイプの作品を作られますが、
藤田さん初期作の魔女シリーズはこれまで
あまり展示してこなかったので今回お願いして出展して
いただきました。
一つ一つ表情の違う布人形がとても可愛いですね。

こちらは藤田公美さんの旦那さんの藤田薫二さんの
アワビの貝殻を使った作品。
美しい光沢のアワビの内側を綺麗にかたどり、
ネックレスやバッジに仕立てておりました。

こちらは当会でも最高齢、御年90歳の鶴岡正博さんの
木工・竹細工作品の数々。
朝起きたらまず作品と向き合うという鶴岡さん、
時間をかけて素材と向き合う中で生まれてくるその木がなりたい形を
見つけるのだとか。

こちらは彫刻家・画家の舩附一裕さんの胸像。
昼はトマト農家をしながら夜は黙々と制作に打ち込む彼は
とても人間味が強く、おもろおかしいナイスな男です。

バッグはパッチワーク技法を用い様々なバッグや小物などの服飾雑貨を作られる
森田晶子さんの作品。森田さんは会の中でも古参メンバーですが、
最近はとても忙しいそうで、そんな中ワークショップにも参加していただきました。
右の刺繍絵は刺繍作家の竹本節子さんの作品。
ひと縫いひと縫い細かな刺繍で作られる刺繍絵は精緻の極みですね。

写真は稲田陽一さんの作品。
下関や宇部などの街の中で自身が気になる一コマを切りとった作品を展示。
視点が面白い作品が数多く並んでおりましたよ。

こちらはモデラーのムラオ関門ペンギンさんの作品。
最近は仕事が忙しすぎてなかなかアトリエにも来れてないとか。


そして稲田さんのモデラー仲間で準会員の藤本さんや、山のフドウさんの作品も展示。
モデラーさんのこだわりである色塗りの極意や、
自作の全可動式サンシャイン(キン肉マン)などこだわりの詰まった作品に
見入るおじさん達が多数おられました。

そしてこちらは樹脂製の食べ物ストラップやマグネットで
新たな下関のお土産を作り出している、うしたろお工房さんの作品。
瓦そばやふぐ刺し、菊川の手延べそうめんなど、
細やかかつ忠実に再現された作品に見入ってしまいました。
さて、ここからはワークショップの様子です。



こちらは漫画家遠野かず実先生のワークショップ
ふく笛色付け体験!
毎回大人気のワークショップで老若男女問わず多くのお客様が
ご参加いただきました。
下関のお土産、そして郷土玩具としてかつてはどこのお土産物屋でも見られた
ふく笛ですが、昨今はその姿は殆ど見られなくなりました。
そんなふく笛を自分色に塗れる貴重な体験でした。

下野会長がPCを持ち込みやっていたのが
オリジナル缶バッジ作りのワークショップ!
自分で描いた絵などを小さな缶バッジに仕上げます。
皆さん思い思いの絵を描き、それが缶バッジになった時の喜びは
見ていて本当に楽しそうでしたね。


こちらはCOS工房さんのコスプレ体験です!
今回は鬼滅の刃やスパイファミリーなどの大人気漫画コスプレを
ご用意いただいておりました。
さすが本職レイヤーの方々はポーズも決まっておりますね。


こちらは布人形作家の藤田公美さんによる
お絵描きバッグや恐竜小物作りのワークショップ!
いつもは子供さんの参加がほとんどですが、今回は多くの
大人の皆さんが参加されておりましたね。

こちらは漫画家関よしみ先生による漫画作り体験!
4コマ漫画の作り方や、トーンの張り方など、
今ではデジタルが主流になりましたが、アナログな漫画作りを
体験できる貴重なワークショップでしたね。



そしてこちらは永峯和輝アマ3段による将棋体験ブース!
あらゆる将棋の疑問質問に答え、美しい駒の指し方や、
昨今の将棋界の情報などなんでも教えてくれて、
将棋の楽しさを存分に伝えていたのではと思います。



こちらはうしたろお工房さんのミニチュア瓦そば盛付け体験!
これまで出来上がった精密な作品を見てどうやって作っているんだ!?と
思っていたうしたろお工房さんのミニチュア瓦そばの製法が解き明かされた
貴重なワークショップでしたね。
川棚グランドホテルとたかせでは盛付けが異なる瓦そばを忠実に再現されて
いるうしたろお工房さん、是非観光地に行った際にはチェックしておいてください!



こちらは主に北九州で活動されている、
万福画工雑貨 仁屋さんによるマトリョーシカ色塗りワークショップ!
他にオリジナルハンコの缶バッジ作りもありましたが、
皆さんこちらのマトリョーシカに夢中でございました。
長時間集中して制作する姿に声がかけられない程の方も続出でございました。


そしてこちらはステンドグラス作家の森脇喜久子さんによる
ステンドグラスのクリスマスオーナメント作りのワークショップ!
子供さんから大人まで幅広く体験されて、工程も長いので大変なのですが、
皆さん頑張って自分オリジナルのクリスマスオーナメントを作って
おりましたね。苦労して作ったので出来上がったら皆さんいい笑顔でしたね。


こちらは版画作家の河原明彦さんによる
紙版画のクリスマスカード作りです。
河原さんはリサイクル素材を使い作品をつくるのも得意で、
今回の型紙もどこにでもある牛乳パックなどを使い
雰囲気のある作品作りを教えておられましたね。

ミシンを持ち込み空いた時間でせっせと自分の作品作りに勤しんでおられたのが
オリジナルバッグ作りワークショップをしていた森田晶子さん!
イベントの最後のほうで立て続けにワークショップ参加者がいて
なかなかてんやわんやでしたが、お客様が納得する作品を
作っておられましたね。


そして今回会場の蛍遊苑には素敵な和室がありまして、
会場ホールのすぐ隣にありましたので、
その和室を使いご来場のお客様へのサービスとして
お抹茶無料サービスも行いました。
茶室でお抹茶をいただくのはおそらく初めての小さなお子様も
お出で下さりこちらとしては大満足でした。
そんなに気張った茶席の雰囲気にはせず、
蛍遊苑の美しいお庭を眺めながら頂けるので
気軽に楽しんでもらえたようで良かったです。
今回当会の織物教室の後藤京子先生とその生徒さん達が全面協力して
頂いたおかげでお客様にもとても満足していただいたと
思っております。ご協力本当に有難うございました!
そして最後に、なんとイベント初日には
前田晋太郎下関市長もご来場!
これには会員、そしてお客様にも
嬉しいビッグサプライズとなりました!
事前に招待状は出させて頂いたのですが、
本当に来て下さるとは!

会員に混じって善逸やアーニャに囲まれる市長!シュールですね。

昨年のオープンアトリエでもご来場頂いたのですが、
その時から山藤さんの万年筆をご愛用頂いているご様子。


経済だけでなく、街づくりには芸術・文化の大切さを前々から力説していた市長、
これからの街づくりや観光には、その土地土地の歴史芸術文化の体験もできる総合的な
観光都市という面も無くてはならないと構想されているようで、
当会員の作品をじっくりと見ていってくださいました。
11月27日の山口新聞さんに掲載されました!
12月15日の毎日新聞さんに掲載されました!取材いただき、紙面にご掲載いただいた2社の新聞社様にも大変感謝いたします!
さて、久しぶりに長尺となりましたが、
『展2022』を振り返って参りました、
最後になりますが、
4年ぶりの「展」イベントでしたが、
大きなトラブル無く終えられたことは本当に良かったと思っております。
二日間とても良いお天気に恵まれ、
歴史ある長府という街の真ん中にある会場ということで、
アクセスもしやすかったので多くのお客様にご来場いただけたのも
本当に良かったと感じています。
前にもお伝えしましたが、結いの会はその名称の通り、
人とヒト、人とモノ、人とコトを結ぶ橋渡しの
お手伝いをすることが会の理念の一つでもあります。
実際に作品を見て、作者と話して、体験することで、
自分の中で何か新たなものが繋がって、結ばれていく
そんな機会を我々が生み出すことが出来れば幸いだと思っております。
そして特に子供達へ気軽に芸術に触れてもらえる機会を増やすこと、
自分で創造することの楽しさを感じてもらうことも重要だと思っております。
長府という地区は下関の中でも文化や歴史に秀でた土地です。
その中で我々も芸術や文化の面で尽力できる存在として今後も
住民の方や、町の方々に協力させていただけたら有り難いと思っております。
最後に今回のイベントに関わっていただいた全ての関係者の皆様、
本当に有難うございました!

それでは!